アスベスト事業について皆様から寄せられた主な質問内容をご紹介しております。
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アスベストとは、天然に産出する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「石綿(いしわた)」と呼ばれています。
耐熱性、耐薬品性、絶縁性に優れているため、建築材をはじめとした様々な製品に使用されてきました。
しかし、その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が吸入してしまうおそれがあります。
多量に吸い込んでしまった場合に、重大な健康被害が発生することがわかり、昭和50年に原則禁止とされました。
その後も、スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、保温材などで使用されましたが、現在では、原則として製造等が禁止されています。
石綿は、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られています。
アスベスト(石綿)が原因で発症する可能性の高い病気としては、主に次のものがあります。
■石綿(アスベスト)肺
肺が石綿の繊維に反応して硬くなり、呼吸が困難になるじん肺の一種です。
職業上アスベスト粉塵を10年以上吸入した労働者に起こるといわれており、重篤の場合は呼吸機能が低下して死に至ることがあります。
2010年7月から石綿肺も救済の対象となりました。
[潜伏期間]15~20年といわれています。
■肺がん
肺細胞に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。
また、喫煙と深い関係にあることも知られており、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。
[潜伏期間]15~40年といわれています。
[治療法]外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。
■悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍です。
若い時期にアスベストを吸い込んだ方のほうが悪性中皮腫になりやすいことが知られています。
[潜伏期間]20~50年といわれています。
[治療法]外科治療、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。
仕事でアスベストを扱っている方(労働者)の健康診断は、事業主にその実施義務があります。(労働安全衛生法)
労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療できます。
学校だけでなく、病院、駅、遊技場などの施設においても、吸音目的として天井等に吹き付けアスベストが使われてきました。
このうちもっとも危険な吹き付けアスベストは、1975年に禁止されました。ですが、それ以降も岩綿吹き付け等の中に使用され、1987年に学校や公営住宅等における吹きつけアスベストが社会問題となり、調査が実施されました。
その後、アスベスト対策工事について公立学校施設整備費国庫補助制度における大規模改造事業の補助対象工事とし、設置者から申請があれば、優先的に採択しています。
また、関係法令や関係省庁からの通知、技術指針等を都道府県教育委員会等へ通知するとともに、これを厳守し適切な工事が行われるよう指導されています。
一度吸い込んでしまったアスベストは、一部は異物として痰のなかに混ざり体外に排出されます。
しかし、大量のアスベストを吸い込んでしまった場合や大きなアスベストは除去されずに肺内に蓄積されると言われています。
心配であれば、医療機関で検査をすることをおすすめします。